2025-01-21
空き家の管理を自分でどのようにしたら良いのか、悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。
空き家管理を適切におこなわないと、建物の老朽化が進むだけでなく、特定空家に指定される可能性もあるため注意が必要です。
そこで、空き家管理をおこなう目的や管理するために必要な道具、自分で管理する方法について解説します。
山口県防府市で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
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空き家を所有するうえで大切なのが、適切な管理です。
管理を怠ると、多くのデメリットが生じてしまうため、注意しなければなりません。
ここでは、空き家の管理をおこなう目的や、管理せずに放置するデメリットについて解説します。
管理する目的の1つ目は、建物の老朽化の進行を遅らせるためです。
人が住んでおらず長期間使用していないと、建物内に湿気がこもり急速に傷んでいってしまいます。
湿気がこもってしまうと、建物の木材が腐り、場合によっては倒壊などの恐れも出てきてしまうでしょう。
このようなリスクを防ぐためにも、空き家でも適切な管理が必要になるのです。
空き家を管理する目的の2つ目は、建物の異常を早期に見つけるためでもあります。
空き家を適切に管理し建物の状態を確認することで、シロアリ被害や雨漏り、軒裏の破損といった建物の異常を早期に発見することが可能です。
雨漏りの場合は、発見が遅れると建物の耐久性に大きく影響を与えてしまいます。
また、軒裏の破損や外壁の剥がれなどをそのまま放置しておくと、近隣住民や通行人にケガをさせてしまうなど、さまざまなトラブルの原因となるため注意が必要です。
このように、空き家を管理することは、建物の異常を早く見つけることができ、かつトラブル防止にもつながります。
空き家を管理する目的の3つ目として挙げられるのが、特定空家に指定されないためです。
特定空家とは、2015年に施行された「空家等対策特別措置法」で規定された空き家のことです。
具体的には、放置すれば倒壊の恐れがある状態など、放置することが適切でないと判断された空き家のことを指します。
特定空家に指定されると、自治体から状態の改善を求められ、それに応じない場合は、固定資産税の優遇措置が受けられなくなるなど、さまざまなペナルティが生じる可能性があります。
このような特定空家に指定されないためには、空き家を適切に管理することが大切といえるでしょう。
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空き家を自分で管理する際は、事前準備が大切になります。
ここでは、空き家を自分で管理するための必要道具について解説します。
空き家を管理する際は、以下のものを準備しておくと便利でしょう。
空き家を管理するうえでまず準備しておきたいのが、掃除道具です。
人が住んでいない空き家でもホコリやゴミ、汚れがたまってしまいます。
髪の毛やホコリ、汚れは、カビが繁殖する際の栄養源となってしまい、かつ建物の老朽化も加速する原因となり兼ねません。
そのため、掃除機やほうき、はたき、雑巾など掃除用具を準備しておきましょう。
また、空き家で集めたゴミを入れるごみ袋も用意し、その日のうちに持ち帰ることをおすすめします。
なぜなら、ごみ袋を放置しておくと、放火犯などに狙われやすくなってしまうからです。
さらに、手指や足を怪我しないように、軍手やスリッパ、靴下も着用するようにしましょう。
そのほかにも、高いところを掃除するときや、暗い床下などを掃除する際には、脚立や懐中電灯を準備しておくと便利です。
もし、建物の状態に異常(雨漏りやひび割れ、破損など)があった場合は、進行状態を見比べられるようにカメラなどで撮影しておくのもおすすめです。
空き家管理をおこなう際は、服装も意識しましょう。
いろいろな箇所を掃除をすると、服が汚れてしまう可能性があります。
そのため、動きやすく汚れても良い服を選ぶことをおすすめします。
また、夏場は、害虫や蜂などと遭遇することも考えられるため、長袖・長ズボンだと安心です。
一方で、冬場は寒いため、しっかりと着込んで作業を進めましょう。
作業は、なるべく明るい日中のうちにおこない、夕方までには終えるよう段取りするのがおすすめです。
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最後に空き家を管理する方法を解説します。
老朽化の進行を遅らせるためにも、以下の3つの管理はしっかりとおこなっておきましょう。
空き家を管理する際は、ポストの点検は欠かせません。
転居届けを提出していても、空き家のポストにはダイレクトメールやチラシなどが投函されてしまうことがあります。
そのまま放置しておくと、郵便物が溢れてしまい放火犯に狙われる可能性も出てきます。
また、投函されないようにポストの口をテープで止めておくのもおすすめしません。
なぜなら、空き家であることが一目瞭然となってしまうからです。
そのため、ポストはテープなどで止めるのではなく、定期的にポストを点検してチラシなどを回収しておきましょう。
誰も住んでいない空き家の老朽化が進む原因が「湿気」です。
前述したように、人が住んでいない空き家は湿気がたまりやすくなってしまいます。
そのため、木材などの腐食が進みやすい状態になっています。
そのような状態を回避するためには、定期的に換気することが大切です。
換気をおこなう際は、外気が室内を通るように何か所か窓を開けるようにしましょう。
また、室内だけでなく、押し入れやクローゼット、下駄箱なども換気することをおすすめします。
空き家を管理するためには、定期的な通水も重要です。
通水は、給排水管から発生する悪臭や劣化を防止するための大切な作業の1つです。
通水せずに放置しておくと、水道管が錆びてきてしまい破裂してしまう可能性も起こりえます。
また、長期間使用しないままでいると、水道管にある水が蒸発して乾き、結果的に下水管からの空気が水道管を伝って流れ込み、悪臭を招くことにもなります。
最悪の場合は、水道管からネズミや害虫が侵入することもあるでしょう。
そのため、最低でも1か月に1回くらいは、洗面所やキッチン、浴室、トイレなどの水回りはすべて通水をおこなうようにしましょう。
その際は、1分くらい水を出しっぱなしにし、水の出が悪くないか、水の色が赤茶色になっていないかなど確認しておくと安心です。
1分程度水を出せば、水道管に新しい水が送りこまれ、乾燥することの防止にもつながります。
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空き家を放置したままにしていると、建物の老朽化が進むだけでなく、自治体から特定空家に指定されるリスクがあります。
そのため、定期的に換気や通水、ポストを確認して適切に管理をおこない、建物に異常がある場合は早めに対処をおこないましょう。
その際は、掃除用具や軍手、懐中電灯なども忘れずに用意し、汚れても良い動きやすい服装でおこなうことをおすすめします。
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