不動産売却時に役立つ「レインズ」とは?登録の流れやメリットなども解説!

2023-09-12

不動産売却時に役立つ「レインズ」とは?登録の流れやメリットなども解説!

この記事のハイライト
●レインズは売りたい物件の情報が載っているシステムで登録や閲覧は会員である不動産会社がおこなう
●レインズに登録したい場合は不動産会社と媒介契約を結ぶ必要がある
●レインズを使うと早く売却できる可能性が高まるなどのメリットを得られる

不動産を早く売りたいときは、物件情報をできるだけ広範囲に発信することがポイントです。
そのために有効なシステムの1つに「レインズ」があります。
そこで今回は山口県防府市で不動産売却をご検討中の方に向けて、レインズとはどのようなシステムなのか解説します。
登録の流れやメリット、デメリットも解説しますので、ぜひご参考にしてください。

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不動産売却時に活用したいレインズとは①仕組みや特徴

不動産売却時に活用したいレインズとは①仕組みや特徴

レインズとは、売りたい物件の情報を共有するためのネットワークシステムです。
正式名称は「Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)」であり、頭文字を取って「REINS(レインズ)」と呼ばれています。
レインズには売却したい物件の外観や内装、図面などのさまざまな情報が登録され、会員である全国の不動産会社がその情報を見ることができます。

レインズの仕組みとは

レインズの管理や運営をおこなっているのは、国土交通省が指定した不動産流通機構です。
この組織は適正かつ円滑な不動産取引を目的としており、全国には「東日本・中部・近畿・西日本」の4つがあります。
不動産会社が加入する際はそれぞれの地域の会員となり、会員になるとレインズの登録や閲覧が可能になります。
そして、売りたい物件がある場合は登録し、自社の顧客に合う物件を見つけたら、紹介したり許可を得たうえでホームページに掲載したりなどのアクションがおこなわれるのです。
このように、レインズに登録されるとほかの不動産会社のマーケットまで物件の情報が広がるため、買主が見つかる可能性が高まります。

レインズの特徴とは

レインズの大きな特徴は、登録や閲覧ができるのは、不動産流通機構に加入している不動産会社だけであることです。
不動産を売りたい方が登録することや、買いたい方が閲覧することはできません。
利用したい場合は、登録会員である不動産会社に仲介を依頼する必要があります。
ただし、一部の機能は一般の方でも利用が可能です。
たとえば、不動産が実際に取引された価格である成約価格は、だれでも閲覧することができます。
売りたい物件の周辺における成約価格を確認すると、売り出し価格を設定する際の参考になるでしょう。
そして、売主であれば「取引状況管理機能」の使用が可能で、売却したい物件の取引状況が正しく表示されているかどうかを確認できます。
ステータスが「公開中」だと、案内などを受け付けている状態です。
ほかには「書面による購入申込あり」や「売主都合で一時紹介停止中」があるので、正しく表示されているか時折チェックしてみましょう。
なお、レインズを利用しても費用はかかりません。
登録や閲覧は無料でできるので、不動産を売却する際はぜひ活用しましょう。

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不動産売却時に活用したいレインズとは②登録の流れ

不動産売却時に活用したいレインズとは②登録の流れ

レインズを活用したい場合は、不動産流通機構に加入している不動産会社へ仲介を依頼する必要があります。
どのような手順になるのか、事前に流れを確認しておくとスムーズに進めることができるでしょう。
そこで、レインズに登録されるまでの流れと、登録後の流れをそれぞれ解説します。

登録されるまでの流れ

レインズに登録されるまでの基本的な流れは、以下のとおりです。

  • 物件の査定を受ける
  • 仲介を依頼する不動産会社と媒介契約を結ぶ
  • 不動産会社は定められた期間内にレインズへの登録をおこなう
  • 物件情報が公開される

物件の査定を受けて仲介を依頼する不動産会社を決めたら、媒介契約を結びます。
媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
一般媒介契約は複数社と契約できますが、不動産会社にレインズへの登録義務が発生しません。
依頼すると登録できる可能性はありますが、義務付けられていないため、確実性はないことに注意しましょう。
ほかの2つの契約よりも自由度は高いですが、販売活動状況の報告義務がない点にも注意が必要です。
専任媒介契約は一社としか契約できませんが、契約締結から7日以内にレインズへ登録する義務や、2週間に1回以上売主へ報告する義務が不動産会社に生じます。
専属専任媒介契約も締結できるのは一社のみですが、不動産会社には契約締結から5日以内のレインズへの登録と、1週間に1回以上の報告が義務付けられています。
ですから、登録を希望する場合は、専任媒介契約か専属専任媒介契約を選択しましょう。

登録後から売却完了までの流れ

レインズに登録されてから売却完了までの基本的な流れは、以下のとおりです。

  • 売却活動をおこなって買主を見つける
  • 買主と売買契約を結ぶ
  • 決済を終えたら物件を引き渡す

売却活動ではホームページや住宅情報誌などへの掲載、チラシの作成やポスティングなどがおこなわれます。
これらの活動によって買主が決まったら、売買契約を締結します。
最後に決済をおこなって物件を引き渡し、不動産売却の流れは完了です。

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不動産売却時に活用したいレインズとは③メリットとデメリット

不動産売却時に活用したいレインズとは③メリットとデメリット

不動産を売却する際にレインズを利用すると、多くのメリットを得られます。
ただしデメリットもあるので、そちらもきちんと理解したうえで利用しましょう。

レインズに登録すると得られるメリットとは

レインズに登録すると、おもに以下のようなメリットを得ることができます。

  • 早期売却の可能性が高まる
  • 物件情報を手軽に拡散できる
  • 希望する間取り図を登録できる

大きなメリットは、早期売却の可能性が高まることです。
全国の不動産会社に物件情報が共有されるので、探している物件の希望条件に合う方が見つかる確率が高まるでしょう。
また、媒介契約を締結するのが一社でも、物件情報を手軽に拡散できることもメリットです。
専任媒介契約や専属専任媒介契約は、複数社との契約締結はできませんが、レインズへの登録義務があるので情報を幅広く発信できるでしょう。
そして、希望する間取り図を登録できることも、レインズのメリットの1つです。
フリーペーパーや物件情報サイトなどは、制約があって希望する間取り図を載せられないことがあります。
その点レインズは、売主が作成した間取り図を登録できるので、アピールしたい項目をしっかりと記載できます。
間取り図を工夫すると物件に興味を持ってもらいやすくなり、問い合わせが増えて早期売却につながる可能性が高まるでしょう。

レインズに登録すると生じるデメリットとは

不動産売却を周囲に知られたくないときは、レインズに登録するとデメリットが生じるかもしれません。
物件情報が拡散されるため、売却することがばれる可能性があるからです。
ただし、レインズは一般の方に見られる心配がないので、チラシやほかの物件情報サイトなどよりも安心だと考えられます。
内緒にしたいからといって宣伝をしないと、売却に時間がかかり、情報がもれるリスクが高まるかもしれません。
不動産売却を知られたくないときは、これらのことをふまえたうえで、レインズをうまく活用することも検討してみましょう。

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まとめ

レインズは売却したい不動産の情報が載っているシステムで、登録するとほかの不動産会社に物件情報を拡散できます。
早期売却の可能性が高まるなどのメリットを得られるので、不動産を売却する際はぜひ活用しましょう。
個人で登録することはできないので、希望する場合は不動産会社と媒介契約を結びましょう。
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吾郷康晴

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