マンション売却前にリフォーム不要と言われる理由とは?事例や費用を解説

2024-07-16

マンション売却前にリフォーム不要と言われる理由とは?事例や費用を解説

この記事のハイライト
●マンション売却でリフォームが不要な理由は査定への影響が少ない・費用の回収が難しいなど
●設備などが故障していたり過度に劣化していたりなどで売れない場合はリフォームが有効
●リフォームの費用相場は100万円超~300万円以下である

古いマンションを売却するときは「リフォームしたほうが良いだろうか」と迷いますよね。
そこで今回は、マンション売却前にリフォームが不要と言われる理由や、売れない場合の対処法としてのリフォーム、リフォーム費用の相場について解説します。
山口県防府市でマンション売却前にリフォームを検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

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マンション売却前にリフォームが不要な理由とは?

マンション売却前にリフォームが不要な理由とは?

マンション売却の際、売主がリフォームをおこなう必要はありません。
マンション売却でリフォームが不要な理由は、主に以下の3つです。

理由①:査定時にリフォームの有無が反映されない場合がある

マンション査定では、室内リフォームの有無が査定額に影響しないケースもあります。
査定額に加算されるリフォームは、デザイン性の高いキッチンやユニットバスの交換など、トレンドに合ったものが多い傾向にあります。
しかし、リフォームが査定額に反映されるかは不動産会社によっても異なるため、事前に確認しましょう。
また、リフォームが査定額に反映されるかは、購入検討者の事情やリフォームの内容・範囲によっても変わります。

理由②:リフォーム費用の回収が難しいこと

リフォームすると売却価格は上がる傾向にありますが、費用を完全に回収するのは難しく、結果的にリフォームせずに売った方が得することが多くなります。
たとえば、売りたい中古マンションの査定額が2,000万円の場合、600万円かけてリフォームしたときは2,600万円以上で売りたいところですよね。
しかし、実際には2,300万円程度が限度となることが多いでしょう。
この場合、リフォームせずに2,000万円で売った方が600万円の出費を抑えられ、お得になります。
リフォームすれば300万円の損失が出てしまいます。
さらに、割高な費用を転嫁して売値を上げれば、かえって売れなくなる可能性があるでしょう。
こういったリスクを考えると、リフォームせずにそのまま売却するほうが無難で得策だと言えます。

理由③:買主のニーズによる

買主のニーズは個人差があることがわかっています。
国土交通省の令和4年度の調査によると、既存(中古)集合住宅を選んだ理由が「予算的にみて中古住宅が手頃だったから」が 68.4%でもっとも多いです。
一方「リフォームで快適に住めると思ったから」と答えた方は30.9%に留まっています。
そのため、リフォームをして高い値段で売りに出すと、かえって売れなくなる可能性があります。
不具合箇所の修理は必要ですが、基本的には売主が大掛かりなリフォームをする必要はありません。
買主が入居後に、ご自身の希望通りにリフォームすることもあるためです。

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マンション売却で売れないときはリフォームが有効?

マンション売却で売れないときはリフォームが有効?

マンション売却前のリフォームは基本的に不要ですが、例外的な場合があります。
以下のようなケースでは、不動産会社に相談のうえ、リフォームを検討しましょう。

①設備・建具が故障・破損している場合

キッチン、トイレ、浴室などの設備や建具が故障して生活に支障があれば、売主の負担で修繕することが賢明です。
ただし、必ずしも修繕が必要というわけではありません。
不動産買取会社に売却する場合、設備の劣化や故障は価格に影響しません。
買取会社が購入後にリフォームをおこない、再販売するためです。
つまり、売却先次第で修繕の必要性が変わってきます。
また、一般的な中古マンションの場合、生活に支障がない軽度の傷み等は放置しても問題ありません。
しかし、壁に大きな穴が空いているなど、重大な不備がある場合は修繕が賢明です。
修繕が必要かどうかは、不動産会社のアドバイスを仰ぐことをおすすめします。

②安価にできて、こだわる方が少ない部分のリフォーム

中古マンションを売りに出しても売れないときは、安価で済み、買主のこだわりが少ない部分のリフォームが効果的です。
高額なリフォームは費用回収が難しい一方、少額で物件の印象を大きく改善できるリフォームなら、内見時の評価アップにつながります。
フローリング、カーペット、畳、壁紙など、生活感が出やすい箇所は比較的安価で一新でき、見た目の印象が大きく変わります。
金銭的に余裕があれば、トイレやコンセントの配線部分を隠すスイッチプレートの交換も検討しましょう。
これらの箇所は生活感が強く出るものの、キッチンや浴室ほど個人のこだわりが少ない傾向にあり、リフォームが効果的です。

③過度に劣化している

設備や建具に故障はなくても、築年数以上に過度に劣化している場合は、リフォームを検討する必要があります。
たとえば、ペットの飼育でクロスやフローリングが極端にボロボロになっている、または喫煙で壁が著しく黄ばんでいるなどの場合です。
このような状態ならば、リフォームした方が賢明かもしれません。
ただし、そうした劣化があっても必ずしもリフォームしないと売れないわけではありません。
設備や建具の故障、過度な劣化が見られる場合でも、リフォームの実施については事前に不動産会社に相談しましょう。

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マンション売却の際にかかるリフォームの費用相場とは?

マンション売却の際にかかるリフォームの費用相場とは?

国土交通省の調査によると、マンションのリフォーム工事の費用相場は以下のとおりとなっています。

  • 100万円以下: 7.5%
  • 100万円超~300万円以下: 26.3%
  • 300万円超~500万円以下: 21.1%
  • 500万円超~1,000万円以下: 24.8%
  • 1,000万円超: 16.5%

もっとも多いのが100万円超~300万円以下の26.3%です。
契約金額別のリフォーム工事内容を見ると、300万円以上で「住宅設備の変更」「内装の変更」、500万円以上で「間取りの変更」「段差解消」「収納スペースの改善」などが多いことがわかります。
マンションのよくあるリフォーム箇所と概算費用は以下のとおりです。

水回りの費用相場

トイレやユニットバスなどの水回りのリフォームは、老朽化が進んでいると高額になる傾向にあります。
とくにキッチンは、設置スペースに合わせてつくられる造作家具のため、割高になりがちです。
製品のグレードによっても費用が変わり、スタンダードなシステムキッチンだと30~100万円、高グレードなシステムキッチンだと50~150万円はかかると見ておいたほうが良いでしょう。
トイレについては、便器の交換は10~30万円、和式から洋式への変更は20~50万円、トイレの新設工事は50~70万円が目安です。
浴室は、ユニットバス交換に50万円~200万円ほどかかるでしょう。

内装の費用相場

内装の張り替えについては、広さや素材によって大きく費用が変わってきます。
床については、フローリング張り替え(10帖程度)だと50~60万円が目安です。
クロス(壁紙)張り替えは、10~15万円ほどが相場になります。
このほかにも、玄関ドアの交換や収納の造作など、さまざまなリフォームが可能です。
前述のリフォーム費用は一例にすぎず、実際の金額は業者によって異なります。
工事中に予期せぬ不具合が見つかれば、さらに追加費用が発生する可能性があります。
見積額を大きく上回る可能性も考慮しておくべきでしょう。
希望のリフォーム内容によっても費用は大きく変わるため、事前に概算費用を確認することをおすすめします。

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まとめ

マンション売却でリフォームが不要と言われる理由は、査定に影響しないことや費用の回収が難しいこと、買主のニーズによることなどが挙げられます。
売れない場合にリフォームが有効なケースは、設備などが故障している場合、安価にできる場合、過度に劣化している場合です。
リフォームの費用相場は、100万円超~300万円以下です。
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まずは、お気軽にお問い合わせください。


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吾郷康晴

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